2011年6月15日

海外投資と海外ファンド

先日の記事のコメントで長期投資オヤジさんから次のような質問をいただきました:
資産運用ですと海外投資にはどういう
ご意見をお持ちか教えて下さい

長期投資派を自認しているオヤジです。
最近、投資信託を調べていくうちに海外ファンドへの興味がでました。

(中略)

リターンが良いようなのですが
遊民様は、実践されていますか?

ボラティリィ10%、リターン実績30%のようなヘッジファンドもあるそうです。

日本の投資信託で3年以上実績あるものをランキングで並べてみても、3年間でボラティリティ15%以上、リターン実績15%程度の質の低い商品しかありません。

だから海外投資に興味があるのです。
遊民様は実践されていますか?

もしされていない場合には、その理由などを教えて下さい (最低投資単価は500万円からのようです)
ここで言う「海外ファンド」とは、ほぼヘッジファンドのことを指している、という前提でお答えします。

海外投資には興味があり実践していますが、海外ファンドには興味がないので保有していません。

私の資産運用の基本スタンスは長期、分散、パッシブ運用です。
分散の観点から海外投資は必須ですが、いわゆる海外ファンドと呼ばれているものはすべてアクティブ運用ですよね。その時点でもう私の守備範囲外です。

なぜアクティブファンドを避けるかというと、コストが高いからです。アクティブファンドの期待リターンの平均は、このコストの分だけ市場平均に劣ります。過去の運用実績の優れたファンドを選んでも、未来の期待リターンが良くなるわけではありません。

海外投資=ヘッジファンド だった時代は10年以上前に終わり、現在は海外投資の手段が多様化、大衆化しています。もはや海外だからと身構えて500万円も用意する必要はなく、ヘッジファンドやIFAに高い手数料を落とす必要もありません。もっと安上がりな海外投資の手段が誰にでも開かれています。このような大衆化の流れは、海外旅行の歴史に似ていますね。

まだ不自由なことが多いとは言え、国内のネット証券でもクリックひとつで海外ETFが売買できます。その不自由を取り除きたければ、海外の証券口座を持つこともできます。

海外ETFのExpense Ratio(経費率)も、最近は驚くほど安くなっています。
25 Lowest Expense Ratio ETFs ? Cheapest ETFs | ETF Database
最近は0.5%でも高すぎ、0.3%で普通、0.1%未満なら安いなという感覚です。アクティブファンドとは文字通り桁が違います。

いい時代になったものです。

2 件のコメント:

  1. >リターンが良いようなのですが
    リターンが悪いファンドはクローズして、
    リターンが良いファンドだけ宣伝しているだけ
    基本中の基本ですね。
    海外ファンドに限らず国内でも同様だけど。

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  2. この長期投資オヤジは、そこかしこのblogで全く同じ質問?をしています。新手の宣伝の一種でしょう。別のブログでも同じ回答だったのには、まっとうな人の考えることは、似ていると感心しました。
    長期投資といいながら、短期の成果しか求めていませんね。このオヤジは。

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