本書はタイトルの「金持ちになって君はどうするの?」の部分に惹かれて予約したような記憶があります。
しかし残念ながら本書のメインは「金持ちになる方法」の方で、メルマガ読者からの多数の質問に手短に答える形式で、様々なビジネスのアイデアを紹介する内容でした。正直、ビジネスには全く興味がないのでそこは斜め読みして、各章の間に登場するゲスト解説者による「思考の補助線」というコラムと、本人によるあとがきだけつまみ食いしました。
夏野剛さん曰く:
劇作家の寺山修司はかつて“若者よ、書を捨てよ町に出よう”と言いました。とても共感できる言葉です。
いまは違います。“若者よ、引きこもってググれ”です。
家にこもってググった方が、よっぽど新しい情報が入ってくるし、精力的に発信もできます。書は捨ててOK。街に出るのも無意味。あんな古くてデータ量の少ないアーカイブを頼りにしても、これからは役に立ちません。
引きこもってググれば、もう無限の世界、無限の情報にアクセスできるのです。
知識を獲得するのにインターネットほど効率的なものは他にありませんね。何かを知ることに興味がある人が引きこもりがちになるのは当然のことで、町に出ないとダメというのは実に古臭い考え方だと思います。
また、この言葉も大切にしてください。“先輩の言うことは聞くな”。これも同意。
ネット社会の急成長によって、この10年でルールもモラルも変わってしまいました。10年前の常識を元に話している先輩の意見は、参考になるどころか邪魔なものでしかないことも十分にあり得るのです。
逆に言えば、10歳以上年上の人が言ってることに一切古臭さを感じないようなら、自分自身が時代の変化についていけてない可能性を疑ったほうがいいかもしれません。それぐらい、インターネットの浸透によっで変わった部分は大きく、その変化をどれだけ自覚しているかも世代によって大きな格差があるように思います。
船曳建夫さん曰く:
堀江君の特性は、徹底した合理主義。理性こそが神。理屈で考えて、理屈に合わないものには、一切屈しない。あの首尾一貫というか、ブレなさは大したものですね。わかります。
仕事観や人生観にほとんど共通点がないのに彼に親近感を覚えるのは、この特性が一致しているからだと思います。
合理的に生きるのは、勇気が要ります。つまり好きなことだけして生きるということだから、周りのやっかみや嫉妬を受けやすくなる。それが怖いから、若い人の大半は合理を捨てて、いろんな理不尽を耐えているんでしょう。合理主義を徹底するためには勇気もよりも何よりも、一番必要なものは理性だと思います。
放っておいたらいくらでも直感的、非合理的に振る舞う癖がある人間の脳を、どれだけ理性でコントロールできるかが重要です。東大生と違って、世の中の多くの人間はそういう癖があることさえ知らないまま一生を終えているのではないでしょうか。
僕はいつも講義で学生に言っています。「自分が生きてきた20歳からの40年と、君たちのこれからの40年。絶対に君たちの40年の方がいいんだよ」と。同感です。
(中略)
40年どころか100年生きても遊びきれないほどの娯楽が、いまの若者たちは、これからいくらでも体験できるんです。ワクワクすることばかりじゃないですか。
ワクワクすると同時に、このような恵まれた時代を生きていると、人生の残り時間が豊富な若者でさえも人生が短すぎることを自覚するのではないですか。ましてや、40歳を過ぎて人生を折り返した人間ならば当然のことでしょう。
確かにネットは情報を得やすいですが、広く浅い場合も多いと思います
返信削除一つのことを突き詰めてるスペシャリストなどはそれに夢中なので情報発信などしてないかもしれませんし、何かについて深く情報を得るには外に出て実際に経験してみることも大事かと
>自分が生きてきた20歳からの40年と、君たちのこれからの40年。絶対に君たちの40年の方がいい
返信削除40年ずっと遊べる身体と金がないと全く成立しない現実と解離した考えですね
あなたが生きてきた40年と今からの40年は間違いなく今からの40年のほうが苦しいです。あなた方が遊んだつけを無理やり払わせられるのですから・・・
娯楽の種類がいくらあったところで遊べなければ関係のない話です。