ほとんどのひとは、「高金利の通貨は得だ」とか、「毎月分配は高配当のほうがいい」とか、「これまで儲かっていたのだからこれからも儲かるはずだ」とかの、ファイナンス理論的にはなんの意味もない(というか完全に間違っている)知識によって投資の判断をしているのです。わかります。
知識の質も量も、人によってかなりの格差があるのは事実です。
こうして私は、「海外投資はしなくてもいい」という本を書かざるを得なくなりました。なるほど、ここまで読んでやっと彼の真意がわかりました。
要約すると、
「(君たちはリテラシーが低すぎて、どうせろくでもない金融商品を薦められるまま買うことになるのだから)海外投資はしなくてもいい」
と言っているのです。この前提条件が隠れたままだと、正直何言ってるのかサッパリわかりませんでしたが、これなら別に間違ってはいません。
逆に言えば、自分で優れた金融商品を選び取るリテラシーを備えた投資家は、「海外投資はしなくてもいい」なんて言葉を額面通りに捉えてはいけません。それなりにリスク許容度があって既に国内投資をしている投資家ならば、投資対象を全世界に広げる海外投資はポートフォリオの最適化につながります。
(つづく)
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