2019年12月10日

お金を無くすと世界は平和になる?

前澤友作氏のnoteより。
僕が考える世界を平和にする方法は「世の中からお金をなくす」ことです。 お金は便利な反面、その使い方や意味を間違えると、人と人の繋がりを分断します。 人に対する愛や感謝や敬意を忘れさせ、格差や劣等感や無力感を増幅させます。
note.com
正直言って、素晴らしい発明だと思います。

けれども、その素晴らしきお金はその力を誇示しすぎました。想像以上に私たちの人生に深く入り込んできたのです。
「お金」をスマホとかインターネットなど他の道具に置き換えても、全く同じ文章が書けそうですね…。

じゃあスマホやネットを「世の中からなくす」べきかと言うと、決してそんなことは無いのでは? 便利だと思えば使ったらいいし、そんな道具は要らんと思えば使わなければいいだけですよね。お金も。

なぜ全員で足並み揃えて「世の中からお金を無くす」とかいう発想が出てくるのか、謎すぎて分かりません。

さて、お金がなくなった世界を実際に想像してみましょう。

ある日、世界から突然お金が消えます。

全ての金融取引が停止され、人々や企業の口座残高が0になります。どんなに貯蓄があろうが、どんなに借金があろうが、全てチャラです。残るものは、今までの人間関係や信用です。

同時に全ての商品やサービスも無料になります。

自分の好きなものを、好きなだけ無料で手に入れることができるようになります。

スーパーから食品を持ち帰るのも、大好きなブランドの洋服を着て帰るのも、好みの広さと間取りの家に住むのも、すべて無料です。
いや、そんなユートピアは出現しません。
代価が得られないとわかっていて誰が食品や洋服を生産すると言うのでしょう? 需要だけが爆発して、店の棚から一瞬で商品が消えますよ。生活に必要な物資の供給が止まった世界が「平和」なわけありませんよね。

無料までいかなくても、たとえば年中9割引の大バーゲンセールを実施している高齢者向けの医療サービスでさえ、決して需給が釣り合うことは無いという事は日本で証明済みです。

世界で名だたる企業、そしてリーダーとなり、世界中の皆さまへ「お金をなくしてみませんか?」という問いかけを続けていきたいと思います。
(中略)
最終的に、一人や一社でできる訳もなく、人生をかけた長い挑戦になるかとは思いますが、努力を続けたいと思います。
起業家、経営者として成功した人の割に努力の方向性が凄く変だなとは思いますが、それが彼のやりたいことなら仕方ないですね。ご自由に人生を賭けてくださいとしか言えません。

まずは前澤氏の思想に賛同する人々だけが集まって、お金のない地域を作ってみてはいかがでしょうか。お金をなくすことの是非を判断するのは、その社会実験の結果を見てからでも遅くはないと思います。

参考ツイート:

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