2015年6月9日

住居の所有と賃貸の損得

最近、自分が住むための家は買う方が得か、それとも借りる方が得かについて考察する記事をよく見かけます。

「持家」と「賃貸」を比べると「持家」が得に決まってるよね。: 人は株のみで食べていけるか?
持ち家と賃貸、どちらが得か? | 自由になりたくて47歳で会社を辞めたらこうなった
「賃貸で一生家賃を払い続けても手元に何も残らない」は本当か? | Step to Next Life
賃貸と持ち家の生涯コストは同じはウソらしい | セミリタイア資金3000万を目指すブログ
2年毎に引っ越している私の賃貸 VS 持ち家への考え方。 | フクリの海外ETF長期投資ブログ

買うにしても借りるにしても、寝太郎さんが言うところの「超高級家屋」しかないのが、オーバースペックな国ニッポンの特徴ですからね。(関連記事: 『Bライフ―10万円で家を建てて生活する』 高村 友也 (著)
衣食住の中でも最も厄介なコストであることは確かです。結果的に生涯生活コストの多くを占めることになるので、特に早期リタイア志向の若い人にとっては、一体どちらが得なのかは気になるところでしょう。

私の場合は、早期リタイアなんてまだ眼中になかった20代の頃、今から思えば「何も考えてない」レベルの直感で35年ローンを組んでマンションを購入するという勇ましい行動に…。その後ローンは10年足らずで完済できたから良かったものの、マンションの価格は順調に右肩下がり。これまでのローン金利+含み損+固定資産税+管理費などの総コストを計算してみると、賃貸に住み続けていた場合と同程度になります。

しかし自分の場合はこうだったという過去のデータはただの結果論に過ぎないので、「所有も賃貸も結局損得は変わらない」などと結論付けるつもりはありません。

所有にも賃貸にも、それぞれ固有のリスクがあります。たとえば所有の場合は大地震や大津波などの災害リスク、賃貸の場合はインフレリスクなど。
所有と賃貸ではそれぞれどういう種類のリスクを負担するかが異なるだけで、どちらか一方を選びさえすればあとは何が起こっても安心、などということはありません。

損得についても、未来に発生する事象は予測できない以上、最終的にどちらが得になるかは「わからない」としか言えないでしょう。早期リタイアを目指す場合でも、それぞれのリスクとメリットを理解した上で、自分に合っていると思う方を選択すれば良いと思います。

1 件のコメント:

  1. はじめまして。
    私のブログにも書いておりますが、
    立地条件、将来貸した場合のキャッシュフロー、将来売った場合の予想売却価格からいうと、掘り出し物物件はあると思います。
    私は、ローンを組まずに、キャッシュ一括払いで都心のマンションを購入しましたが、満足です。
    それまでの賃貸の家賃を大幅に圧縮したうえ、通勤時間も短縮できましたので。

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