2016年3月12日

「保育園落ちた日本死ね!!!」に思うこと その2

「保育園落ちた日本死ね!!!」に思うことの続きです。今回は経済学の切り口から。

こういう「弱者が困窮している」系のストーリーを見たときに出てくる典型的な反応として、「政府が何とかしろ」というのがあります。しかし、保育園問題に関して言えば、自由主義経済下で市場原理に委ねていれば起こり得なかった事が、政府の社会主義政策(価格統制、参入規制)のせいで次から次へと起こってしまったというふうに因果関係を認識することが、経済学的には常識です。

参考記事:ここさえ正しく知ることができたなら、


こういう見方こそが的を射ていると気付くのに時間はかからないと思います。国民が政府に「何とかする」事を要求しているうちは、政府の失敗がさらなる失敗で上塗りされることを繰り返すだけでしょう。要求すべきことはただ一つ、「すべての社会主義政策を廃止せよ」以外にありません。

そういえば、バター不足の解決策を国に問う投書が新聞に載ったこともありました。
「社会主義政策の失敗を社会主義政策で穴埋めしようとする」方向性に何の疑問も抱かずに無邪気な質問を投げかける日本国民…。

そういう思考の癖が染み付いていると言ってしまえば絶望的ですが、「政府がなんとかしろ」系のトンチンカンな反応が後を絶たないのは、ちょっとした経済学の知識が足りないせいでもあると思います。その足りない知識をピンポイントでわかりやすく補ってくれる鈴木亘先生のような方は、もっと評価されていいと思うのですがね。

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