2016年5月24日

不動産投資はデメリットが多い

夢見る父さんのブログより。
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不動産は株式市場と違って、効率的ではなく透明性も不足しています。
同意。
オープンな市場で価格形成されない相対(あいたい)取引の場合は適正価格から乖離した取引が成立しやすく、素人ほど不利になる仕組みと言えるでしょう。え?俺は素人じゃない? 人間の脳にプログラムされた自信過剰バイアスを甘く見ないほうがいいですよ。

不動産は取引コストの高さも異常です。今どき不動産仲介手数料3%みたいなぼったくり商売が成り立つのって、おかしくないですか。おそらく規制のせいでまともな競争が起こらないぬるま湯業界なんだと思います。ネット証券各社が熾烈な手数料値下げ競争を繰り広げ、投資家に多大な恩恵を与えているのとは対照的です。

さらには保有コストの高さにも注目。管理会社に払う管理費1%、固定資産税0.5%とすると合わせて1.5%も、ただ持っているだけで毎年飛んでいきます。大手証券会社のラップ口座よりはマシかなっていうレベルでしょうか。

他には地震や津波に遭遇すれば一瞬で無価値になるリスクがあったり、流動性が低くてすぐに売却できない点も大きなデメリットとなります。

このように不動産投資のデメリットを考えだすとスラスラといくらでも出てきますが、では逆にメリットにはどんなものがあるのでしょうか……。必死で考えたのですが、まったく出てきません。(苦笑)

番組では不動産投資セミナーの様子が紹介され、参加者が「別の収入源をもっておきたい」などと不動産投資に前のめりになっていました。
発想としては悪くないですが、なぜ金融資産を差し置いて現物不動産に投資するのか、自分の頭で考えたことは無さそうな感じですね。だいたいこういう投資セミナーの主催者と利益相反関係にあることに気付かない時点で、カモの条件を満たしていると思います。

スタジオの専門家たちは、「不動産は投資の王様」(笑)とか、不動産投資をあおるような感じでしたが、僕にはとてもできません。
同感。
不動産投資のどこが王様なんでしょうね。他の投資対象と比較してデメリットが目立つばかりで、資産形成期にもリタイア後の資産運用としても適していないと思います。

少なくとも、市場が透明で、取引コストも保有コストも割安で、流動性に優れたインデックスETFを差し置いて手を出すような代物ではないでしょう。

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