2017年11月10日

『ブロックチェーン・レボリューション』 ドン・タプスコット, アレックス・タプスコット(著), 高橋 璃子(翻訳) その1



最近読んだ本です。
副題は『ビットコインを支える技術はどのようにビジネスと経済、そして世界を変えるのか』。

以前読んだ『ブロックチェーン革命』と同様、楽観的な未来予想図を描いています。

p.195
ピケティは資本主義を問題にしているけれど、悪いのは資本主義そのものではない。資本主義のしくみは、うまく使えば、富と豊かさを生むためのすばらしい道具になる。問題は、つぎはぎだらけの金融システムのせいで、そのメリットにふれることすらできない人が多すぎるということだ。
同意。

銀行を中心とする既存の金融システムがお粗末過ぎるのです。なぜそんなお粗末なものが21世紀まで生き残っているのかと言えば、各国政府が金融業をガチガチに規制、統制してきたせいでサービス提供の自由が著しく制約される上に、参入障壁も高くてまともな競争が生まれなかったからです。

参考ツイート:

p.197
「アフリカの多くの国では固定電話が整備されていませんでしたが、携帯電話がこれを解決しました。一足飛びに携帯の時代になったんです。ブロックチェーンはこれと同じ効果を金融の世界にもたらすでしょう」
既存の金融システムが深く根を下ろしている先進国よりも、銀行口座すら持てない人々が溢れている金融後進国の方が未来を先取りする可能性も見えてきますね。先進国でも今後、規制の上にあぐらをかいて現状維持しか考えていない金融機関は、どんどん先細りになっていくと思います。

参考ツイート:

(つづく)

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