2015年10月31日

『持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない』 pha(著) その4



その3の続きです。

p.063
 僕が考える人間の面白さは、生の多様性というか、「ものすごくいろんな生き方に開かれているところ」だ。だから、「子どもを作る」というのも結局一つの選択肢に過ぎないと思っている。別に子どもは作ってもいいし作らなくてもいい。僕やあなたが子どもを作らなくても人類は存続していくし、作りたいと思う人が作ればいいのだ。
同意。
子孫を残すことは生物的な本能がもたらす結果であって、それ自体が人生の目的ではないし、子孫を持つことが個人の幸福につながるとは限りません。

特に最近は、日本の社会保障制度の問題を少子化のせい、つまり子供を作らない人のせいにしたがる人が多くて閉口します。各種メディアで「少子化問題」というミスリーディングな用語が極めてナチュラルに使われ、定着してしまったことが、問題の真の原因を一層わかりにくくしています。

もう何度も言ってますけど、少子化そのものは「問題」ではありません。少子化になるととんでもない世代間格差が生まれたり、持続可能性が失われていくような制度設計の方に問題があるだけです。今この瞬間も莫大な世代間格差を生み出し続けている現行制度を何とかする以外に対策などありません。それとは全く逆方向の、制度を維持するために国民の人生をいかに修正、誘導すべきか、みたいな議論を真顔でやるなんて狂気の沙汰だと思います。

関連ツイート。


(つづく)

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