2009年5月1日

『「地球温暖化」論に騙されるな! 』



「地球温暖化の原因は二酸化炭素であり、その排出量を減らすことが温暖化防止につながる」という世間知が誤りであることを、わかりやすく指摘する本です。
 実は、なぜか一般的にはまったく報道されませんが、「温暖化」について、学問上の論争としては「二酸化炭素が主因ではない」と、すでに決着がついているのです。
(中略)
 簡単にいえば、二酸化炭素を含む温暖化ガスの働きよりも、雲のほうが気温に圧倒的に大きな影響を与えるということがすでにわかっています。そして、雲の量を支配するのが宇宙線の量なのです。
ほかに地球の気温が変化する要因としては、太陽活動の活発度、地球の磁場の強さ、火山活動、ミランコヴィッチ・サイクルなどもあって複雑なのですが、では何が最近の地球温暖化の主因なのかという問題は実はそれほど重要ではないのではないかと感じました。

時間のスケールを大きくとって気温の変化を眺めてみると、たとえば17世紀の日本では寒冷化で大飢饉が起こっていたり、8~11世紀はグリーンランドが氷ではなく緑に覆われていたり、6000年前の縄文時代はさらに暖かくて海面が今より3~5メートル高かったりとか、
 産業革命以前、人間の文明とは無関係なはるか古代から、プラス・マイナス4℃くらいの変化は地球上で頻繁に起こっていたのです。
つまり、
 地球というのは、私たちが二酸化炭素を排出しようがしまいが、気候変動するのだということ
なのです。
このような事実を知れば、高々最近100年ほどのわずかな気温上昇傾向だけを見て二酸化炭素を犯人に仕立て上げるのはいかにも無理があり、高いコストをかけてひたすら二酸化炭素の排出を抑制しようと躍起になっている現状は、「温暖化対策」としてはほとんど意味がないとわかります。

驚くべきことに、著者は「地球は次第に寒冷化する」という説を唱えています。温暖化説と寒冷化説のどちらが正しいかは今後10年以内に決着するということです。予想が大胆すぎる気もしますが、どのような結果が出るのか楽しみです。

1 件のコメント:

  1. 地球温暖化論、私も大いに疑問に感じているのですが、こういう視点の書籍が黙殺に近いは現状は不思議な限りです。投資の世界でも同じかもしれませんが、ある論調が主流になると、それに対抗する意見は、とことん黙殺される傾向があるようですね~

    返信削除