2010年3月5日

SBIの国際送金サービス

待ちくたびれた末にやっと来たかという思いです。
外国人労働者から母国への仕送りが便利になるとかいう視点で見る人もいますが、最も恩恵を受けるのは日本の個人投資家だと思いますね。海外口座へのハードルが大きく下がりそうなので。

日本初となるインターネットを主要チャネルとする国際送金サービス事業への参入について(SBIホールディングス)|ニュースリリース|SBIホールディングス
今後、新会社「SBIレミット株式会社(仮称)」(当社100%出資を予定、以下「SBIレミット」)において、2010年夏頃のサービス開始を目処として準備を進めてまいります。
2. 「国際送金サービス」の概要
  SBIレミットにおける国際送金サービスでは、送金依頼人がパソコンや携帯電話から24時間送金申込みを行うことができ、送金手続完了後10分程度で送金受取人は、世界のマネーグラム社代理店で送金を受け取れるようになります。また、海外のマネーグラム社代理店から日本への送金の受け取りも可能となる予定です。
特徴1. 安価な手数料
インターネットを主要チャネルとし、送金処理をシステム化することにより効率的な運用を行い、安価な手数料でサービスを提供
特徴2. サービスの多言語対応
日本語や英語に不慣れな外国人労働者も利用しやすいように、ウェブサイト及びコールセンターにおいて利用者のニーズの高い複数言語で対応
特徴3. 24時間運営で迅速な送金
送金手続きはウェブサイトにて24時間可能。受け取りは送金依頼から10分程度で可能
特徴4. 世界中に広がる送金ネットワーク
送金受取りはマネーグラム社の190カ国約18万拠点の代理店ネットワークで可能
特徴5. マネー・ロンダリング防止に対応
利用登録時の本人確認や、フィルタリング・ソフト導入等によりマネー・ロンダリング防止のための高いセキュリティレベルを実現
今のインターネット時代にこの程度のサービスに参入することさえ許されなかった現実が、規制大国ニッポンを象徴していますね。

と思ったのですが、以前ブックマークした次の記事によると、金融先進国のはずのアメリカでも状況は大差ないようです。
音楽産業とマスメディアの次にインターネットが破壊するのは金融業界だ–ついに
今でもまだ、インターネットにとってアンタッチャブルな業界があるのだ。その一つが金融(finance)だ。初期にはeTrade、 Ameritrade、Scottradeなどがあったが、不透明と混乱と政府の規制を基本資質とする古典的な金融業界は、今も昔のままだ。
(中略)
金融業界はあまりにも長らく、反イノベーション的で反消費者的だったのだから、革命的オンライン企業たちは最初から完璧を目指す必要はない。そしてそこに、利益機会がある。たとえばすでにオンラインの金融サービスを2社も作って売った経験を持つCasaresによれば、デジタルの送金コストはかぎりなくゼロに近いのに、銀行は知らん顔をして高額な手数料を取っている。従来の電話会社の態度も同じだ。モバイルが価格破壊をやる前は、別の州にかける電話はべらぼーに高かったのだ。
いやほんと、今の日本の国際送金サービスはソフトバンクが参入する前の携帯電話サービスみたいなもんでしょう。あんなバカ高い料金払う人がいたなんて今となっては信じられません。

消費者のニーズを無視して規制の上にあぐらをかいてきた銀行などは、これから競争に敗れてどんどん淘汰されていけばいいと思います。そのためには我々消費者が金融機関を選別する目を養わなければなりません。たとえば銀行選びの場合、次の記事が参考になります。
オススメの銀行口座 2009 late – GUCCI1210 go further away
では、何を重視するのかというと手数料が低いこと(できれば無料)、そして出し入れの利便性です。どこかに資金を移動したり、入出金のたびに手数料をとられていたのでは目も当てられません。出金の度に手数料105円、振込のたびに210円などとられていては減る一方です。ケチケチするなと言われそうですが、そんな台詞を言う人には貯めることは無理です。
本当にその通りだと思います。
もちろん私のメインバンクは住信SBIネット銀行です。

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