2016年7月15日

民意を殺す政治、殺さない市場



分かります。
民主政治において多数決ベースで決まっていく物事というのは非常に大雑把で、民意の取りこぼしが大量に発生します。

私も先日似たような事をツイートしました。
少数派の需要を満たそうとする政治家は多数決で負けて落選する仕組みなので、需要があっても供給されることはありません。供給されるためには、その需要が多数派である必要があります。つまり、政治によって自分の需要を満たそうとする場合、他人に意見を変えさせてでもその需要を多数派にもっていかなければなりません。

自分は自分、他人は他人という考え方ではダメなので、無理矢理にでも他人を巻き込んで味方につけようと必死にならざるを得ません。この本質が、政治活動というものの醜さの根源だと思います。

まさに「勝てば官軍」の世界であり、多数派になりさえすれば政治を通じて様々な利益を受けられるのに、少数派には利益がないばかりか、多数派が欲しがるものを与えるための余分な税金まで奪われる始末。踏んだり蹴ったりとはこのことです。これほど強制的で不公平な仕組みが世の中にあるでしょうか。

対照的に、市場は何も強制しません。当事者同士の任意の取引があるだけです。そもそも市場で多数派になることに意味は無いので、他人を巻き込む必要がありません。政治よりも市場の方が自由で公平な仕組みであることは明らかです。

本来ならば、どうしても市場では解決できない事柄に限って、政治の出番があるはずなのです。それが今の日本ではどうでしょうか。何でもかんでも政治的対立に持ち込んで、選挙で敗者の屍の上に乗って勝利宣言すれば万事解決だ!みたいな、武闘派ばかりが幅をきかせています。ただでさえ政治に依存しすぎなのに、国民はもっと政治に関心を持てと煽りたてる行為は、その傾向に拍車をかけるだけでしょう。方向性としてはむしろ逆です。国民が普段は政治のことなど忘れていられるぐらいに、政治が関わる領域を極限まで縮小すべきなのです。

とは言うものの、縮小するという方向性自体も政治を通じて決定される決まりになっている以上、武闘派の皆さんが改心するまで止めるすべは無いように思います。
アニメ「風の谷のナウシカ」で、怒り狂ったオウムの群れを前に老婆が呟いた
「こうなっては、もうだれも止められないんじゃ」
というセリフを思い出しました。

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