2017年4月15日

「現役」の範囲を自由に拡大して年金制度を守るだけの簡単なお仕事

70歳までを「ほぼ現役世代」とし、この年齢まで働ける社会にすべきだ――。65歳以上 - Yahoo!ニュース(朝日新聞デジタル)
headlines.yahoo.co.jp
このようなニュースがあることを安西英雄さんのブログで知りました。
ツイッターで知ったのですが、 70歳までは「ほぼ現役」とする 提案がされているようです。 headlines.yahoo.co.jp このニュースに対して色んな反応がありますが、 個人的には「定年なんて自分で決めればイイじゃん」 としか思いません。
h1deo.hatenablog.com
このニュースに対して色んな反応がありますが、
個人的には「定年なんて自分で決めればイイじゃん」
としか思いません。
どちらにせよ私は政府や他人が決める定年は無視して
自分が必要な最低限度だけ働きたいと思います。
たいへん共感する考え方です。
何歳まで現役かを政治で決めようとするのは異常です。他にも似たような事例は山ほどありますが、政治が個人の領域にズカズカと土足で踏み込んでくるのはいい加減やめてもらいたいですね。

しかし定年の話しが出ると
「○○歳まで働かなければいけないのか…」
なんて反応がよくありますね。
嫌なら辞めればいいのに何が問題なんでしょう?
ツイッターを観察していると、確かに「○○歳まで働かなければいけないのか…」的な反応が多めですが、これって正確には「○○歳まで年金が貰えない流れになりそうので仕事を辞められないのか…」という意味なんでしょうけどね。つまり、生きていくためには働くか、年金を貰うかの二択しかないと考えている人が多いわけです。早期リタイア志向の人間から見れば信じられないことです。

このようにリタイア後の生活が公的年金制度に依存している人は、それが逃げ水のように遠ざかっていくだけでも人生設計の修正を余儀なくされます。ましてや、破綻でもしようものなら目も当てられません。一度きりの自分の人生、一国の政府に振り回されっぱなしで終わってしまうのは非常にもったいないことだと思います。

最後に元記事から引用。
70歳未満までを現役とすると、2065年に高齢者1人を現役世代1・3人で支えるようになるとの推計が1・8人となるといい、片山氏は「完全な『肩車型社会』にはならずに乗り切れる」と述べた。
無理やり感が半端ないですな。
こんなふうに「現役」の範囲を自由自在に調整していいのだったら、年金制度を維持するなんて誰でもできます。サッカーで言えば勝手にゴールを小さくしておいて「見ろよ。ゴールは死守してるだろ!」とドヤっているようなもの。こんないい加減なルールのゲームからはさっさと降りるのが賢明です。

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2 件のコメント:

  1. いつも興味深く拝読しています。
    日本の場合は退職金の問題もありますよね。
    ご承知とは思いますが、退職金制度は実は日本独特のもので、諸外国には少なくとも日本のような形では存在しません。
    本来は給与として毎月貰えるはずの金額のうち、一部を会社に預けたままにすることを強いられ、それを退職時にはじめて引き出すことができるという、従業員にとってはなはだ不利な慣行です。
    そもそもは明治中期、劣悪な雇用条件を嫌った女子出稼ぎ労働者が故郷に逃げ帰るのを防ぐため、雇用期間が終わるまでの間、雇い主が給与の中から一定額を強制的に預かったことから始まったのだとか。
    退職金制度は日本でのアーリーリタイアを難しくしている原因のひとつだと思いますし、これがある故に、お上が個人の退職年齢を操作しやすいのかもしれませんね。
    大変、腹立たしくはありますが。

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  2. 退職金は、実は20年、30年働起き終わるまではそれほどでないという試算もあります。
    私の会社も実は、5割減など大きい下落がありますので退職金は、FinancialIndependenceのための資金としては考えずらいかなと考えています。

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