2020年7月15日

年金問題の本質はGPIFの運用成績ではない

ツイッターより。

同感です。

XXショックなどによりGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用成績が乱高下するたびにこのような応酬が見られますが、いつも主さんと同様の違和感を覚えます。

短期的には大幅マイナスリターンになることがあるのも事実だし、長期(19年間)ではしっかりプラスのリターン(年率2.58%)になっているのも事実。前者の報道は偏向していて、後者の指摘の方がより中立的であるのもその通り。

でもたったそれだけの話であって、「年金問題の本質にはカスリもしていない」という点において両者は共通しています。

話題にする人は少ないものの、こちらが年金問題の本質です。

Q. 結局その運用益とやらはどこへ行くのか?

A. 2030年代と言われる積立金の枯渇時期が数年先延ばしになり、逃げ切りに成功する先行世代がその分だけ増える。運用益は全て逃げ切り世代の懐へ行く。

ぶっちゃけこういうことですよね。

残念ながら積立金が枯渇した後に年金を受け取ることになるであろう若年世代(概ね現在の40歳未満)にとっては、GPIFの運用成績なんてほんとどうでもいい話です。そんなものに一喜一憂するのは、逃げ切れるかどうかのボーダーライン付近の人たちだけで十分です。主さんの嗅覚は正常だと思います。



参考ツイート;

参考記事:
厚生労働省のサイトに「いっしょに検証!公的年金」というマンガが載っているが、この説明にはいろいろと無理がある。私が気になった箇所を抜粋して指摘したい。
www.mag2.com
年金問題を考えるとき、私たち日本国民が見なければならないのは、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用パフォーマンスではなく、むしろ毎年の過不足金額です。
www.mag2.com


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