新・高等遊民の備忘録　: 「資本主義はネズミ講」という珍説

2021年6月14日

「資本主義はネズミ講」という珍説

ツイッターより。

資本主義はネズミ講だからね。
開始当初に参加した人しか得しないよ。
あとはお金を印刷して総量を増やすしかないね。 https://t.co/ObyaBwjwUY
— ヨノギ (世之戯)@ベーシックインカムとMMTとビットコインについて真剣に考えるゾウ (@yonogishiki) June 13, 2021

今まで資本主義への誤解を色々見てきた中でも、「資本主義はネズミ講」ってのは珍しいですね。

かろうじて両者の接点があるとすれば、資本主義の自由市場においてはネズミ講を作ったり参加したりする人が発生することもある、という点だけでは？

「生まれてきたのが遅ければ遅いほど大損する」その元凶はネズミ講に違いない、ここまでは合ってます。しかし、「～社会になってしまった」と書かれているように、そうなったのは比較的最近の出来事だとわかります。18世紀から続いている資本主義が元凶なわけがありません。

そのネズミ講とは日本の公営社会保障制度以外に考えられません。それってつまり、100%社会主義ですよ。資本主義とは真逆の思想に基づく制度が原因で大損しているのです。資本主義のせいにされては堪りません。

資本主義で自発的に生まれたネズミ講の場合は、大損すると思えば参加しない自由や脱退する自由があるのに対し、社会主義政府が胴元のネズミ講は強制参加なので凶悪です。

資本主義の歴史は、産業革命から始まる凄まじい技術革新の歴史でもありました。本来ならば、生まれてきたのが遅ければ遅いほど、技術革新の恩恵によって先行世代より豊かな暮らしができるはずなのです。資本主義経済がもたらしたアドバンテージを社会主義政府がぶち壊している、という構図を正しく理解する必要があります。

参考ツイート：

え？　史上最大のねずみ講詐欺は未だに進行中じゃ無いかと。日本政府のやっている年金制度と言うんですが。 https://t.co/IlhcAKnwTo
— moto (@motonm) April 17, 2021

年金とはネズミ講である。

さっさと廃止しろというのならともかく、国や社会を口実に廃止しない方法を考えろ、と迫るなら、それこそ異常ではないだろうか。

ネズミ講は破綻するしかない。財産を差し出せ、参加しろ、と言われても嫌だとしか言いようがない。 https://t.co/Ikoy2D8W6R
— ユキノシバリ (@yukinoshibari) December 5, 2019