著者自身が「投資のプロ」であり、
もちろん、これも「小林幹男」という人間のポジショントークなので、これをどう受け取るかはあなた次第である。と正直に述べている通り、いかにも「投資のプロ」的なバイアスのかかったポジショントーク満載で、個人投資家として共感できることが少ない本でした。
p.64
不況時代に唯一勝てる投資とは「カラ売り」をおいてほかにないのだ。序盤でこんな強烈パンチを繰り出されたら、著者を信用できなくなります。一気に読む気がなくなり、残りは斜め読みでした。
唯一共感できたのが官製不況の話。
日本経済はこれからどんどん悪化していく。具体的には、2006年の貸金業法と2007年の建築基準法の改悪を指しています。この国お得意の規制強化なので、法の不備と言うよりも法の過剰と言ったほうがいいかもしれません。
「二番底」などと呼ばれているが、そんな甘っちょろい話ではない。なぜなら、この不況は市況や外的要因はまったく関係のない構造的な欠陥、「官」による法の不備によって引き起こされたものだからだ。
官が規制でがんじがらめにして民の活力を奪う構造は健在で、むしろ強化されています。こんなんで景気回復もなにもないだろうと思います。
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