2020年9月20日

Uniswapから給付金30万円が降ってきた

暗号通貨界隈ではちょっとしたお祭りになっていますが、DEX(分散型取引所)のUniswap(ユニスワップ)がガバナンス・トークンUNIを発行し、過去の利用者と流動性供給者(Liquidity Provider: LP)へ配布しました。
UNI, the Uniswap Protocol token, is live!
uniswap.org

LPに対しては、供給した通貨量や期間に比例したUNIが与えられました。暗号通貨の流動性供給には相応のリスクもありますから、それに見合った報酬が与えられるのはまあ分かります。

今回驚いたのは、ほぼノーリスクでUniswapを利用しただけのアドレスにも400UNI(現在の時価で2,832ドル相当)が配布されたことですね。利用者がUniswapへ支払う手数料は取引金額のわずか0.3%にすぎないので、よほどの大口利用者でない限り大幅な黒字でしょう。突然空からお金が降ってきたようなものです。「Uniswap給付金」と呼ばれるのも分かる気がします。

私もさっそくUniswapにウォレットを接続して、給付金を受け取る権利があることを確認しました。トランザクションに必要なガス代が高騰しているのでまだ受け取っていませんが。

もちろんDeFi(分散型金融)に本人確認などありませんから、一人で複数のアドレスを運用している人は、その数だけ400UNI獲得です。ああ、1か月前の自分にメールを送りたい…。

ちなみに、受け取る権利があるアドレスは2020年9月1日のスナップショットで判定していますので、今から慌ててUniswapを使い始めても対象外です。今後予定されているUNI配布は今のところLP向けのみです。

最近はUNI以外にもたくさんのDeFiトークンが出回っています。CompoundのCOMP、AaveのLEND、CurveのCRVなど。これらDeFiトークンの価格が吹き上がっている現象のことが「DeFiバブル」みたいに言われているようですが、DeFiトークンなど無かった頃からDeFiの動きを追っている私からすると違和感があります。

確かにトークンの価格はバブルかもしれませんけどね。それは今わかることではないので、未来に判定すればよいことです。それは暗号通貨に限らず、FXでも株でも同じことで、そもそも何かを安く買って高く売れば儲かる、みたいなトレーダー的発想に興味はありません。

DeFiを利用すれば誰でも暗号通貨で資産運用できるようになること、しかも中央集権型の金融システム特有の信用リスクや規制リスクが排除できること、これがDeFi本来の価値であって、トークンはそのおまけに過ぎないと思います。

参考ツイート:

参考記事:
特にトークン供給量の15%に相当する1億5000万のUNIトークンが、2020年9月1日までにプラットフォームを使用したすべてのユーザーが、スナップショットに基づいて「400UNI」を請求できます。
nextmoney.jp
今回は、今注目を集め始めているUniswap DEXについて、信玄氏(@shingen_crypto)から寄稿していただいたコラムをご紹介します。
hedge.guide
分散型金融が躍進を遂げている。Uniswapで取引が順調に拡大し、24時間の出来高は4500万ドルほどに。これは国内の各取引所と比較しても遜色ない数字だ。
coinpost.jp


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