2020年9月25日

竹中平蔵氏のベーシックインカム論



ツイッターより。

「働かないでよいベーシックインカムのはず」というのはよくある誤解で、ベーシックインカム論とは元々公営福祉制度の一本化による効率化を目指すものですから、「働くor働かない」という視点では中立です。

竹中平蔵氏がBIの概念を独自改変したのではなく、彼はおそらく10年以上前からずっと基本に忠実なBI論を主張してきたにもかかわらず、天然社会主義者だらけの日本ではBIが変テコな概念にすり替えられて伝搬しているように見えます。中には、現行制度を温存したままBIを上乗せせよなどと、方向性が180度違うことを言い出す人もいるのだから驚きです。

実際、彼は福祉そのものを「抹殺」せよなどとは言っていないはずです。彼が抹殺したいのは公営福祉の非効率であって、つまりは行政による中抜きや裁量権を最小化しようとしているだけでは。

「福祉憎悪の思想でもあるのか」とおっしゃいますが、根底にあるのは公務員による膨大な中抜きへの正当な批判です。公営BIでも福祉の押し売りである点は同じですが、中抜きが激減したり行政の裁量が排除できる分、その方が遥かにマシな福祉制度になると考えるわけです。

逆に、現行の公営福祉のコストをこれだけ強制徴収されながら、さらには今後ますます負担増になる見込みと知りながら、それでもなお現行制度を礼賛し、無理矢理にでも維持しようと考える人の方がどうかしていると思います。

参考ツイート:

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