2016年1月20日

死ぬほど嫌いな奴が億万長者になったら…

ツイッターを眺めていたらこんなツイートが流れてきました。

私は骨髄反射レベルの反応速度で前者を選びます。この条件で後者を選ぶ可能性は万に一つもありません。

この意思決定は最後通牒ゲームの拒否権とよく似ています。気に入らない他人を懲らしめるためならどの程度まで損をする(利益をもらい損ねる)ことを受け入れるか、その閾値がどのあたりにあるかは人それぞれなので、微妙な金額に設定すると判断が大きく分かれます。

ツイッター検索すると賛否両論の様々な反応があって面白い。

他人を懲らしめるために払ってもよい金額の閾値が低い人と高い人ではどこが違うのでしょうか?

経済合理性のみを追求するなら他人がいくら得するかなどどうでもよいことなので、そんなことのために一銭たりとも身銭を切る理由はないはずです。しかし生身の人間には嫉妬という不合理な感情があり、閾値が0になることはありません。

ズバリ、この閾値は自分の心に潜む嫉妬という感情に衝き動かされる度合いを表していると言えます。気に入らない他人を億万長者から一文無しにまで引きずり下ろすためなら100万円払ってもいいと判断する人は、私から見れば相当に嫉妬深い人です。

正直、こんなに高い金額の事例で損する方を選ぶ人がここまで多いとは思っていなかったので驚いています。多くの日本人が経済合理性よりも嫉妬を優先した行動を取るのなら、そりゃ金持ちイジメが合法化されてしまうのも必然と言えましょう。

関連記事:
昨日の記事 の続きです。 「日本人はアメリカ人よりも個人主義?」というテーマで、次のような面白い実験が紹介されています。 日本人とアメリカ人の学生がそれぞれ三人一組で参加する。彼らは無意味な単純作業を行ない、チームの三人の合計得点に応じて報酬が平等に分けられる。作業は隔離された小...
yumin4.blogspot.jp

1 件のコメント:

  1. 私も前者を選びますが、後者を選ぶ人がいるのものも十分に分かります。嫉妬の問題だけではないと思います。
    たとえば、あなたを長年苛めていた相手がいたらどうでしょうか?また、愛する人間を殺した相手がいたらどうでしょうか?
    犯罪をおかしてでも復讐(殺したい)したいような相手がいれば当然後者をとるでしょう。

    返信削除