2020年1月10日

世界で最も成功した社会主義国の国民は平等に貧しくなっている

J-CASTニュースより。
「日本人は貧しくなっている。貧富の差も広がっている」――。こういう話をよく耳にする。確かに、国税庁の民間給与実態調査によれば、日本の2018年の平均年収は441万円で、2007年の437万円からほとんど増えていない。世界の多くの国で所得が大きく伸びてきた中で、日本の不振は明らかだ。
www.j-cast.com
とりたてて資産のない年収400万円の30歳サラリーマンよりも、自宅とそれなりの金融資産があり、年金生活をしている65歳の元正社員のほうが豊かであろう。

今の年収よりも、どれだけ蓄えがあるかのほうが重要なのである。
多くの人が貧富を収入で判断しがちなところ、資産にも着目すべきとの指摘はその通りです。

ただ、「今の年収」から支出を差し引いた分が「蓄え」(資産)として積み上がっていくわけですから、両者を区別して扱う理由も特に無いと思います。どちらも同程度に貧富の指標になるのであって、「~のほうが重要」みたいにどちらか一方を強調すべきものではなさそうです。

この記事の趣旨は、過去に積み上げた資産がまだたっぷり残っているから日本人は十分に豊かだと言いたいのでしょう。

現時点でのスナップショットを撮れば確かにその通りです。でもそれだと「日本人は貧しい」の反証でしかなく、「日本人は貧しくなっている」という変化を反証したことにはなりません。

高齢者を中心とするリタイア世代は今後どんどん積み上げた資産を取り崩していくでしょうから、増税(社会保険料爆上げを含む)やインフレで実質可処分所得が減っている中で、日本人の資産を減らさずに豊かさをキープしろと言うのは無理な注文だと思います。

ということで、「日本人は貧しくなっている」という傾向は残念ながら事実だと私は思います。

日本は米中独英に比べて、富が平等に分配されている
(中略)
日本は世界のほとんどの国がうらやむような富の分配が実現した国だといえよう。
その「分配」とは権力による強制そのものですから、決して褒められるような事ではありません。他国と比較して権力がより激しく経済に介入した結果として実現された「平等」です。それを誇らしげに語ってしまう経済アナリストの存在に、大きな違和感があります。

世界で最も成功した「社会主義国家」と言われるゆえんである。(小田切尚登)
これを皮肉や揶揄の意味を込めて言うのではなく、ガチで称賛する目的で言ってる人を初めて見ました。

最初に言った人が誰か調べてみたのですが、旧ソ連のゴルバチョフ書記長が訪日時に漏らした感想だという説が出てきました。これが本当なら、小田切氏は原典に忠実に使っただけですね…。

そして、社会主義の本場の政治家が羨むほどに、30年も前から既に日本の社会主義体制が確立していたのかと思うと、やるせない気持ちになります。88歳になったゴルバチョフさん見てください。あれから30年経って日本はさらに社会主義体制に磨きがかかってしまいました。ソ連のようにこの体制を「崩壊」させる方法を是非教えて下さい。

参考ツイート:

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