2009年2月21日

長期投資の本質

長期投資の本質 | Money Management! より:
私は長期投資の本質は「短期の価格変動に耐え、投資対象の
本来的なリターンを取りに行く」行為だと考えております。
この結論に異論はないです。

しかし、次のような意見には違和感が・・・。
あるいは「手間をかけず」という考えもいかがなものでしょうか。

私は基本的に努力をせず、あるいは手間をかけずにお金を稼ぐことな
どできないと思っています、それが仕事であれ、資産運用であれ、
人間が織り成すこの社会で、そもそも手間をかけずにお金を稼ぐなど
というおいしいお話があるとは私には思えません。

私にはちまたでよく言われる長期投資は、長期投資の名を借りて
安易に行う「放ったらかし投資」にみえてしかたありません。

本来長期投資はだれでもできるような甘いものではなく、激しい
価格変動に耐えられる精神力と、たゆまぬ研究が求められる最も
厳しい投資法というべきものではないでしょうか。
たとえば、たゆまぬ研究を重ねてタイミング売買戦略をとれば、ほったらかし投資よりも継続的に優位に立てるものなのでしょうか? そう結論付けるための根拠は何もないのが現実だと思います。ならば、「ほったらかし投資」という戦略をあえて選択することは、「安易」どころかそれなりに合理的な投資行動だと言えるでしょう。

もちろん、「ほったらかし=何も考えない」ということではなくて、どういう状態(ポートフォリオ)でほったらかすかということは考えないといけませんが。

投資のリターンとは引き受けたリスクに対する見返りであって、かけた手間に対する見返りではありませんから、ほったらかし投資で市場平均リターンを得ることも、決して「おいしい話」とは言えないと思います。

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