LCCを乗り継いで世界一周する旅行記で、以前読んだこの本と同じように、乗り物に乗って移動することが目的化しているのが特徴です。
事前に予約したのは日本発着便のみで、それ以外は行く先々でノートPCをネットにつないで、ルートを選びながら航空券を購入していきます。宿泊先も現地の空港に着いてから考えます。このような行き当たりばったり、かつ時間的余裕の少ない旅のスタイルでも、それらしいトラブルにも見舞われずに順調にこなしていく様子を見て、ちょっとした驚きと同時に、流石は旅のプロだなあという感想を持ちました。たとえば入国審査でトラブらないために敢えて職業を「architect」と詐称するところなんか特に。面白いトラブルを期待しながら読んだのに残念です。(笑)
経路とコストは次の通り。
関西
↓Cebu Pacific Air \24,286
マニラ・クラーク(フィリピン)
↓Air Asia \9,950
クアラルンプール(マレーシア)
↓Air Asia \2,470
シンガポール
↓Tiger Airways \11,878
バンガロール(インド)
↓Air Arabia \10,822
シャルジャ(UAE)
↓Air Arabia \19,343
アレキサンドリア・カイロ(エジプト)
↓Aegean Airlines \20,034
アテネ(ギリシャ)
↓easyJet \14,681
ガトウィック(イギリス)
↓Aer Lingus \13,224
ダブリン(アイルランド)
↓Aer Lingus JetBlue Airways ¥35,310
ニューヨーク経由、ロサンジェルス・ロングビーチ(アメリカ)
↓Singapore Airlines (LCCではない) \57,230
成田
飛行機代総額\219,228。まあ安いのでしょうけど、実際にこのような乗り継ぎで世界一周旅行をしてみようとは決して思いませんでした。ひたすら移動、移動を繰り返す旅はやっぱり過酷だとわかります。
各都市のエピソードで印象に残っているのは…
バンガロール
・とんでもない飲んべえの男たち
アレキサンドリア
・入国用のビザを国内側にある銀行窓口で取ってこいと言う入国審査官
・空港のツーリストインフォメーションが午前11時半には閉まっている
カイロ
・ヨーロッパの若者たちの「外こもり」の街
・タイよりも物価が安い
アテネ
・建物がしょぼい
ダブリン
・頑固な町(古い建物が多い)
・料理の量がやたら多い
・物価が高い
その他
・LCCに乗るときはイヤホンを持参すること
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