2020年10月10日

Revolut がやっと日本上陸

Impress Watchより。
金融アプリの「Revolut」は8日、日本でのサービスを本格的に提供開始した。
www.watch.impress.co.jp
金融アプリの「Revolut」は8日、日本でのサービスを本格的に提供開始した。
実際には10月8日開始ではなく、もっと早くから始まってました。

それにしても時間がかかりましたね。2年前の発表では2019年第1四半期の予定だったので、1年半ほど遅れたことになります。

口座開設からカードの発行までスマホアプリだけでサクサク進めることができるあたり、さすがはスマートバンクといったところ。従来のネット専業銀行とは一味違います。

ただ、日本の厳しい金融規制に合わせた独自仕様になっているところは残念と言うしかないです。

たとえば、
(1)日本のATMから出金できない
支払いに伴う送金や送金そのものには、以下のような手数料がかかる場合があります。一度に複数の送金や支払いを実行する場合は、最も高い手数料が適用されます。
www.revolut.com
現在Revolutカードによる日本国内のATM引き出しは出来かねますので、ご了承ください。
(2)日本の銀行口座へ出金/送金できない

(3)クレカから入金したお金は使途が制限される
日本のクレジットカードでRevolutアカウントに入金すると、その残高は買い物(カード支出など)にのみ使用でき、国内外のATMから送金や現金の引き出しはできません。...
www.revolut.com
日本のクレジットカードでRevolutアカウントに入金すると、その残高は買い物(カード支出など)にのみ使用でき、国内外のATMから送金や現金の引き出しはできません。
(4)本人確認でマイナンバーのアップロードが必須
など。

このように今のところは、いったん入金してしまったら日本国内では出金できない不可逆な仕様になっています。入金した分はカードで買物して使うか、海外ATMで引き出す以外にありません。果たしてこんな口座がスマート「バンク」つまり銀行と言えるのかどうか…。

既存のPAY系アプリでさえ銀行口座へ出金したり、ものによってはコンビニATMからダイレクトに出金もできるというのに、Revolutはどうしてこうなった!?という感想しか出てきません。

そして極めつけはマイナンバーです。今回の本人確認手続きで、人生で初めてマイナンバーを金融機関へ差し出すことになりました。実に気持ちの悪い体験です。

両替(平日は手数料無料)と海外送金機能については日本独自の制限などはなく、従来の銀行には無いRevolutの大きな利点ではあるんですけど、口座がマイナンバーと紐付いているなら使い道は限られそうです。たとえば、Revolut口座をハブにして海外の銀行口座と資金を出し入れするみたいな使い方は、わざわざ自分から海外口座の情報を日本政府に渡しているようなもので、かなり無謀なアイデアのように思えます。

海外送金機能には期待せず、必要最小限の残高を都度入金しながら、海外通販サイトなどの外貨決済や海外旅行でのショッピング/キャッシングに使うのが良さそうです。もうSony Bank Walletは要らない子になるかもしれません。

参考ツイート:

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yumin4.blogspot.com
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