2020年4月20日

イケハヤ氏の初心者向け資産運用動画

YouTubeより。


若年の初心者向けとしては悪くない動画だと思います。部分的に余計なことも言ってますが、基本はインデックスファンドに積立投資して長期で放置すべしと強調しているのは好感が持てました。

同意できる点:
「若いうちから資産運用に取り組むべき」
「現金100%のポートフォリオはかなりリスクが高い」
「分散投資」
「まずはインデックス投資から始めよう」
「なるべく手数料が一番低いものを買う」
「貯金感覚でひたすら積立&放置」
「淡々と30年以上運用しよう」
「窓口での勧誘に要注意!」
「ネットで完結させよう」

同意できない点とその理由:
「ハイリスクな投資はハイリターン」(とは限らないのでね…)
「失敗を通してうまくなります」(とは限らない。いくら練習しても期待値は同じだと気付いた人がインデックス投資にたどり着く)
「トレードは億万長者への近道」(ゼロサムゲームなので、近道ができる人もいれば遠道になる人もいる)
「資産運用は難易度が高い」(30分の動画1本に要点を凝縮できるほど十分に易しい。基本から外れた上級編を紹介して無駄にハードルを上げる必要はない)
「ロボアドから始めるのもあり」(ネット証券で投信1本選ぶだけの手間を惜しんで毎年1%の手数料を失うのは割に合わない)

動画の終盤にこのような蛇足が多めなのは残念なポイントです。

逆に説明が抜け落ちてると思ったのは、暴落のリスクについてですね。この動画が出たのがちょうどコロナショック前のピークにあたる時期なので、この動画がきっかけで資産運用を始めた初心者さんは今ごろ派手に含み損を抱えているはずです。パニックになって底値で投げ売りとかしていなければよいのですが…。

資産運用にはこのようなリスクがつきものであること、それでも売らずに保有、積立を継続することの重要性は、いくら強調しても過剰ではないと思います。

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2020年4月15日

消費も投資も「元を取った」かどうかはどうでもよい

ツイッターより。

この主さんは自虐ネタ的にお買い物を楽しんでるみたいで良いのですが、既に払ったコストの「元を取る」ことを目的とした行動が不合理であることに気付かせてくれる良ツイートだと思います。

行動経済学では、「埋没費用の誤謬」と呼ばれる不合理に当たります。当ブログでは過去に何度も登場しているので今更説明不要ですね。

このパターンに当てはまる不合理は、日常的によく見られます。たとえば、食べ放題で元を取ろうとして腹壊すまで詰め込んでしまうとか、わかっちゃいるけどついやってしまう、人間誰もが通る道ではないでしょうか。

そして、元を取ったかどうか気にするのが良くないのは、消費だけでなく投資でも同じだと思います。

投資家ブロガー界隈も例外ではなく、投資元本を基準とした損益(つまり投資の元が取れたかどうか)を重視している個人投資家の方が圧倒的に多い印象です。

逆に、損益にこだわるべきではないと言う人はほとんど見かけた記憶が無かったのですが、最近の九条さんのブログに良記事があったので紹介します。
自分のポートフォリオを入力しておくと、リアルタイムで損益が分かるアプリやサービスがあります。これって、便利なようでいて、実は害しかないと思っています。...
www.kuzyofire.com
減ろうと増えようが、その資産額が未来にとって必要なのか不足しているのかが重要なわけです。過去の損失はサンクコストであり、取り戻そうなどとは絶対考えてはいけません。
これです。

過去は変えられないので、意思決定は現在と未来だけを見て行うべきなんです。たいへん重要なポイントである割に、これを実践している人はとても少ない気がします。

そもそも、いまはまだ落ち着いているインフレが、日本でも出てきたらどうでしょうか。含み益があっても、資産全体の購買力はどんどん目減りしていきます。含み益が増えているはずなのに、実質的な購買力は低下している。そんなことにもなりかねません。
これも大事な視点ですね。

そんなに損益を気にするなら、名目ではなく実質リターンがプラスになって初めて「元を取った」ことになるはずですが、なぜかインフレ率は気にしていなかったりするのが不思議です。

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2020年4月10日

政府は無能か

ツイッターより。

この主さんや賛同コメントを寄せる人たちは、「政府は政策立案のプロ集団であり、素人より有能なのだから正しい政策で正しい方向へ導いてくれるはずだし、信じてついて行った国民を悪いようにはしないはずだ」と思い込んでいるように見受けられます。

しかしそれは、余りにも無邪気で無防備な考え方ではないでしょうか。

ええ、確かに政府はバカではありませんよ。なんてったって、地頭の良い高学歴のエリート官僚たちが率いているのですから。

ただし、彼らの視点は我々民間人のものとはまるで違います。あくまでも自分たち政府関係者のタックスイーターとしての特権や利益を如何にして維持、拡大していくかという点に脳力を集中しています。そのために民間人同士の自由な取引を規制したり、税や社会保険料による収奪を合法化したり、そういった悪事を簡単には見抜かれないように迷彩を施すことにかけては、天才的な能力を発揮するのが政府です。

ですから、「我々のような素人が指摘できちゃうような」ことは何一つ真剣に議論などしていないでしょう。そんなのは彼らにとってどうでもよいことであり、わざわざ脳力を割くインセンティブがありません。あたかも下々の民のために何かしている風を装いつつ、「政府は何とかしろ」などと叫ぶ愚かな民衆の声を巧みに利用して、自らの利益を確保する意思決定を繰り返しているだけです。

政府やその取り巻き連中と、それ以外のカタギな人々は、明確な利益相反関係にあります。前者にとっては有能だが後者にとっては無能(と言うより有害)なのが、政府の特徴であることは覚えておいた方が良いと思います。

参考ツイート:

2020年4月5日

早期リタイアのウィークポイント?

ツイッターより。

早期リタイアを実践または計画している(元)サラリーマンで、そこに気付いていない人の方が珍しいと思うんですけどね…。

受給する年金が少なければ少ないほど、老後の経済的リスクが高くなるのは事実です。まあそれを言うなら、早期リタイアによって労働収入を失うこと自体が生涯総収入を大幅に減らす選択であり、不確定要素の多い公的年金よりも、よっぽど経済的リスクの上昇に直結するイベントなんですよね。

そして、そのような経済的リスクは百も承知の上で、敢えてお金よりも時間を取るのが早期リタイアなわけでして。

経済的に破綻する確率はゼロに近いほど良いに決まってますけど、確率を下げるためのコストはタダではありません。たとえばその確率を1%から0.1%に下げるために10年の時間を失ったりすることもあるわけです。そのような時間とお金のトレードオフが割に合うのかどうか、早期リタイア志望でない人も含めて誰もが、自分なりの重み付けによる判断を繰り返しながらリタイアの時期を決めているはずです。

公的年金を75歳まで繰り下げれば概ね問題が無い
早期リタイアを決断する時点の試算では問題が無くても、実際に自分が75歳になったときに問題が無いかどうかは分かりません。40歳で決断するとすれば35年も先の話ですからね。制度の持続可能性、財政破綻のリスク、インフレリスクなど、不確定要素がてんこ盛りです。

既に50代の私から見ても、20年後に厚生年金を繰下げ受給するとX万円貰えるはずだから…、的な皮算用はまだ恐ろしくてできません。なので結論としては、やっぱりこうなります。

「公的年金をX万円貰えるつもりで老後の資金計画を立てていたのに、(現在価値に換算して)半分しか貰えなかった!」みたいな悲劇が発生するよりは、「公的年金なんて全くあてにしていなかったのにY万円ほど貰えてしまった!」という方向で予想が外れた方が遥かにマシだと思います。

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吊ら男さんのブログより。 年金不信から「年金保険料払わないで生活保護でもいいや」という選択肢は悪手 : 吊られた男の投資ブログ (インデックス投資) 老齢年金と比べて生活保護費が魅力的に見えることもある年金財政の先行きは怪しい2004年に自・公連立政権(特に公明党)が「年金100...
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2020年3月30日

天然全体主義ウイルスの猛威

万楼さんのブログより。
いま国内旅行中ですが、写真をSNSに投稿したところ、知人から「他県への移動はできるだけ避けてほしい」と釘を刺さ…
bucketlist.xsrv.jp
いま国内旅行中ですが、写真をSNSに投稿したところ、知人から「他県への移動はできるだけ避けてほしい」と釘を刺されました。

東京から実家に帰ろうとした人が「感染拡大させるな!」とバッシングを受けるってことも実際に起きていますね。

(中略)

首都圏在住の僕の友人は、今月札幌に旅行していたんですが、SNSに投稿したら「ウイルスばらまかないで欲しい」とコメントされてました。

(中略)

地域の差だけでなく、感染リスクに対する人の感覚は人それぞれのようで、その感覚の違いが摩擦を生んでしまうのが、息苦しい感じがしています。
いやほんと、息苦しい世の中ですよねえ。

このような「私服警官」まがいの連中がどこに潜んでいるかわかりませんから、不快なバッシングを受けないように自衛せざるを得ません。たとえば、ブログやSNSで自分の行動を事細かに報告するようなことは避けたほうが良いでしょう。

たとえ匿名でも油断は禁物です。彼らの負の感情を逆なですると、単なるバッシングでは済みません。なぜ強制しないのか?政府は何をやっているんだ!とか平気で言い出すことが知られています。

平常時は全くそんなそぶりを見せていなかった人でも、今回のコロナウイルスの件では本性が現れています。以前どなたかが言っていたように、天然全体主義者が大量に潜伏していたことがよくわかります。
まさにこれですね。

この予言通り、現在進行形で他人の自由を奪いに来ている連中の姿を、ブログやツイッターで観察することができます。コロナウイルスなら自衛手段が残されているのに対して、民主的に強化されていく全体主義というのは自衛手段がほとんど無いのが厄介です。何とかして全体主義ウイルスのパンデミックを防がないと大変なことになりそうです。

参考ツイート: