2023年1月31日

現役世代を踏みにじっているのは誰か

元ツイの内容も勿論おかしいのだけど、この手の世代間対立を煽る反論も的外れ。

「現役世代や未来世代を踏みにじっている」のは老人ではなく日本政府です。踏みにじられる強さが違うだけで、老人世代もかつては現役世代だったわけですから公営社会保障制度に強制的に巻き込まれていることに変わりはありません。「その足を退けろ」というセリフは、制度を強制している政府に向かって言わないと。

政府に面と向かって強制するなとは言えず、その制度の受益者ということになっている人々を加害者認定して叩く人って、制度の内容次第では強制を肯定する側に回りがちです。この人も病人や貧乏人の救済を強制することは仕方ないみたいな論調ですし。

「貧乏人は死ね」と言うのか?→生活保護制度をつくろう!

「病人は死ね」と言うのか?→国民皆保険制度をつくろう!

「老人は死ね」と言うのか?→国民皆年金制度をつくろう!

全部同じです。社会主義を肯定している点において。

いや老人は弱者じゃないだろ、みたいに「弱者」の定義について揉めている時点で、それは社会主義者同士の醜い抗争でしかありません。

参考ツイート:

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2022年12月31日

2022年末の資産残高推移

年に一度の資産残高集計を済ませました。

前年比マイナス73%(USDベース)となり、自分史上ワーストの資産減少率を更新しました。ちょうど1年前の私はこれ以上増えたらどうすんだw的な天狗メンタルでしたが、そんなに甘くなかったです。見事に鼻を折られました。

最大の要因は、ポートフォリオの半分以上を占める暗号通貨ETHの下落です。この1年でETHのドル建て価格は1/3になりました。1年前のブログに「たとえば1年後に半額、いや1/4になっていたとしてもべつに驚きません」と書いたことが現実となったわけです。そして実際に1/3に下落したETHを見てもべつに驚いてない自分がここにいます。預言者か?


ETHの減価率よりもさらに多く資産が減っているのは支出の影響です。今年、人生で3番目と4番目に高額の買い物をしました。資産がみるみる減っていく中でも、さらに資産を減らす方向の意思決定を躊躇しなかった自分を褒めたいと思います。同様の資産激減を体験した2008年の私とは大違いです。当時より人生の残り時間が14年も少ないのだから、それに合わせて財布の紐も緩くなるのは当然と考えます。よくあるX%ルールのような支出の上限を設ける予定もありません。今後もメリハリの利いた支出を続けます。

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2022年11月7日

あなたが日本円を使用している理由は何ですか?

ツイッターのアンケートは4択まで作れるのに、この2択しか回答を思いつかないあたりが如何にも視野狭窄って感じですね。反緊縮さんらしさが滲み出ています。しかも②はよくある誤解です。「円の使用しか認めない」という法律はありません。→法定通貨の「強制通用力」は過大評価されがち

①No. 日本円を全く信用していない

②No. 日本円の使用は法律で強制されていない

では一体なぜ日本円を使うのか?

私の回答は、

③売り主が商品の対価として日本円を要求しているから

これに尽きます。

1万円の値札が付いた商品をレジに持っていって、今のレートで68ドルと等価だからドルで払ってもいいですか?と尋ねても、普通は断られますよね。日本でドル(or暗号通貨)を受け取ってくれる売り主なんて(今のところは)ほぼ皆無です。だから仕方なく円を調達して使っています。(ごく稀に暗号通貨を受け取ってくれる売り主さんもいます→暗号通貨で弁当が買える時代

日本円の口座を基本的に空っぽの状態にしておき、できるだけ使う直前に両替するか、または決済と同時に自動でドルから両替されるようにします。一昔前なら面倒だった作業も、RevolutやWise、ソニー銀行などのマルチカレンシー口座とデビットカードを活用すればいつでも手軽に低コストでできるようになりました。ありがたいことです。

参考ツイート:



2022年10月10日

「Web3が国家戦略」という矛盾

同意できるのは1行目だけですね。

国家とその支配下にある企業によって奪われていた個人の主権を取り戻す技術がWeb3であって、国家戦略としてそれを推進する=国家が自ら支配力を弱める、そんな動機なんて無い、という矛盾。

2行目以降の違和感はどこから来るのか考えてみました。

web3を活用できなかった国は滅ぶので、滅びたくない国や自治体は活用するしかない。

いまだに国単位で物事を捉えていることが、そもそもWeb3らしくないです。

コテコテの中央集権型組織である国や自治体が、Web3をどうやって「活用」できるのでしょうか。本当にそんなことができたとしたらもはや権力はそこには無く、国や自治体という権力の主体は滅んだのと同じことです。「Web3を活用できた国」という概念は矛盾しています。

支援するふりして足を引っ張るような動きには最大限警戒しつつ、一利害関係者として接するべき。

前述の通り国家にWeb3を支援するインセンティブなどありませんので、支援するふりをしながら足を引っ張る方法を編み出すのが国家戦略である、とみなすべきでしょう。

そうとわかれば話は単純で、政府との間に妙な利害関係を想定して役人たちの顔色を伺う必要すらなく、そんな連中とは最初から関わらなければよいのです。

起業家が常に政府役人の顔色ばかり気にして揉み手で規制当局に擦り寄る姿は、もう見たくありません。人々をそんな非生産的な仕事から解放するために発明された技術が、パブリックブロックチェーンでありWeb3であるはずなのに…。サトシ・ナカモトが泣いてますよ。既存金融や集権型の取引所と同じパターンを踏襲するなら、Web2のままで十分です。

参考ツイート:

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2022年9月8日

法定通貨同士のチキンレース開催中

「ゴミじゃない法定通貨なんて存在しない」は言い過ぎかもしれませんが、購買力が下がらない法定通貨なんて(今は)存在しない、のは間違いないと思います。

あ、暗号通貨を法定通貨にした国がどこかにありましたっけ。そのようなレアケースは除外して考えます。

現行の管理通貨制度が始まって以来、法定通貨は減価競争を繰り広げてきました。最近も各国の法定通貨同士で金融緩和チキンレース大会を開催中です。

JPYさんはアクセル全開のまま時速120kmに達しましたが、全くブレーキをかける素振りを見せません。おそらくブレーキが壊れてるんでしょう。

USDさんも一時はアクセル全開にしたものの、最近になってビビって強めのブレーキ(利上げ)をかけたため、時速20kmに低下しました。これでしばらくクラッシュするリスクはなくなりました。

EURさんは中程度のビビリで時速40kmぐらい?

USDを基準にすると、JPYは時速100kmで突進しています。このままぶっちぎりで優勝しそうに見えます。だからUSD/JPYレートは円安に振れて当然と言えましょう。

しかし、仮にUSDが再びアクセル全開にすればレース展開はどうなるかわかりません。各国の中央銀行のさじ加減一つでいかようにも動くのが為替レートというものです。

法定通貨の中では比較的安全運転なUSDでさえノーリスクとは言い難く、保有すれば少なからずインフレリスクを負うことになると思います。ステーブルコインも含めて長期保有はしたくないですね。ましてや、暴走が止まらないJPYなど論外です。

参考ツイート:

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