2015年11月25日

『20代で隠居 週休5日の快適生活』 大原扁理 (著) その7



p.168
 この人たちの言う「自由」って、マネー資本主義社会の中だけの自由じゃん。
 お金がないと自由になれないなんて、超不自由!

 私がずっと知りたかったのは、お金がなくても自由になれる方法でした。
ここは本書で数少ない、同感じゃなかった箇所。
私の感想は逆で、お金があれば自由になれるなら、既に相当自由な社会だと思います。広い世界に目を向けると、お金があっても自由になれない人たちもいるということを、ちきりんさんの本を読んで知りました。

資本主義社会の外に出たら本当の自由があるはずだ、という思想の行き着く先は、それを試みてきた人類の歴史を見ればわかるように、自由とは程遠い社会でした。自由市場の存在を前提とする資本主義は、もともと個人の自由との親和性が非常に高いのです。結局、資本主義社会の様々なメリットを賢く利用し尽くすことが、個人がその短い人生の中で自由を獲得する最短コースではないかと思います。

関連ツイート。

(つづく?)

0 件のコメント:

コメントを投稿