2008年11月22日

「トレンド」の不思議

中原圭介の資産運用塾 ~New~: 大怪我をしないために」より。
いかに損失を最小限に抑えられるかは、上昇トレンドが転換した直後にどのような対応が取れるのかで決まってきます。それは、ボックストレンドや下降トレンドが転換した場合と違って、「損失を追う最悪の機会」となるからです。だから、上昇トレンドの転換が確認できたら、保有株はすべて現金化して次のトレンド確定を待つことがベストな選択になります。
一見もっともらしいことを言っているようで、実際には占いと同程度のことしか言っていないように思えるのは私だけでしょうか? 

「トレンド」を利用するためには、過去のある時点から現在にかけて形成されている何らかの「トレンド」が観測された場合に、そのトレンドが現在から未来にかけても継続するのか、または転換するのかということを、再現性のある手法で予測できなければなりません。あと出しじゃんけん的に過去の「トレンド」を語りたがる人ほど、未来のトレンドを予測する方法を語ることに対しては、むしろ消極的だったり無関心であるという印象を拭えません。

中原氏が「トレンドの転換」「トレンド確定」と呼んでいるような事象は、そもそも何をもって発生したと言えるのかも謎ですし、投資家がまさにその情報を必要としている瞬間ではなく、事後的にしか観測できない事象であれば、「上昇トレンドの転換が確認できたら、保有株はすべて現金化して次のトレンド確定を待つ」などのアドバイスは何の役にも立たないのではないでしょうか。

「トレンド」と呼ばれる不思議なものを利用して超過リターンを狙う行為は、それこそ「大怪我」の原因になりかねないと思います。

中原氏の著書はなぜか売れているようですが、吊られた男さんのレビューにある通り、ツッコミどころの多い本のようなので読むのが楽しみです。

0 件のコメント:

コメントを投稿