2008年12月11日

クレジットスコア導入の是非

森永卓郎氏のコラム 人間の価値を金で測る「クレジットスコア」導入に大反対する を読んだのですが、どうも的外れな気がしてなりません。そもそもクレジットスコアとは、「人間の価値を」測るものではありません。

まず冒頭で
 「大型バイクの高速道路二人乗り解禁」「郵政民営化」「コンビニでの医薬品販売解禁」「時価会計制度の導入」「法科大学院設立」「製造業への派遣労働の解禁」
を否定的なニュアンスで列挙している点からして、どこの社会主義国の人だろうかと。

高速道路で二人乗りできるようになったり、コンビニで医薬品が買えるようになったことの何が問題なのでしょうか? 無意味な規制が緩和されて消費者の便益が向上したという、この国ではまだまだ数少ない事例だと思いますが。

他国からの外圧に頼らなければ、この事例のように、逆に規制強化に向かいかねないのが、この国の政治クオリティなのです。

クレジットスコアの導入についても、私は肯定的に捉えています。
クレジットスコアというのは、要するにその人の「借りたお金をきちんと返す」度合いなわけです。「借りたお金をきちんと返す」度合いの低い人とは、誰もお金のやり取りをしたくない、と考えるのは当然のことです。
就職の際にもクレジットスコアが採用の参考にされているのが実情である。さらに、本当かどうか知らないが(おそらく本当だろうが)、好きな人にプロポーズしたところ、相手にクレジットスコアを尋ねられたという話まで伝わっている。
こういった話を聞いても、別に驚きません。お金にルーズな人を採用したり、結婚相手に選びたいと思う人はいないでしょう。

2 件のコメント:

  1. はじめまして、遊民さん!
    僕はクレジットスコア導入に賛成派です。
    こういうものに頼らないといけない世の中になってしまったのは、悲しむべきことですが、モラルの低下に対して一定の歯止めがかけられるのであれば、導入すべきですね。

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  2. 私もクレジットスコア導入には賛成です。
    ただ、『クレジットスコアが低い=お金にルーズな人』という決め付けは危険だと思います。
    理由(事情)も含めてあくまでも1つの指標として見るのであれば良いと思います。

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