アクティブ運用の投資信託を酷評したくなる気持ちはわかるのですが、根拠のない持論が平然と書かれていて驚きました。
401(k)やIRAにはさまざまな問題があるが、(中略)年金に加入した人のほとんどは投資信託を第一の投資手段にすることになるが、宝くじを買ったほうがまだ勝率は高い。えっ!?
「勝率」とか言ってる時点で意味不明ですけど、アメリカの宝くじがそんなにすごいなら是非買いたいので、期待リターンを教えてください!(笑)
だが、ファンドの平均的な投資者の平均的なリターンについてインタビューアーが聞くと、平均的な投資家は年2%の損をしていると代表者は答えた。これはなぜだろうか? 市場の動きは予測できないからだ。これに対して宝くじは、勝率も、賞金の額も、あらかじめわかっている。ハァ?
あらかじめわかってたら何だと言うのでしょう?
平均的な宝くじ購入者は年55%の大損をしているのですが・・・
それでも、投資信託のほうが宝くじより利益が得られる確率は高いだろうと思う人もいるかもしれない。だが必ずしもそうではない。投資したお金をすべて失う確率は投資信託のほうが宝くじより低いかもしれないが、投資信託には宝くじのような大当たりはない。(絶句)・・・
もうメチャクチャです。何を主張したいのかさっぱりわかりません。
アクティブ運用の投資信託のコストの高さやリターンのお粗末さを批判するなら、ほかにいくらでも方法はあるはずです。投資の対象として論外な「宝くじ」を比較の対象にしたばっかりに、詭弁の上に詭弁を重ねる恥ずかしい内容のコラムになってしまったんだと思います。
こんなコラムを書く人の本が、なぜそんなに売れているのか不思議です。
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