自分の価値観とのシンクロ率が非常に高い内容でした。
仕事期に稼ぐ目標額を試算せよ
(略)
それで、首尾よく60歳より前に目標額に達したなら、もう働くことはありません。絶対、早期退職をおすすめします。
一年早く退職したら、一年分本生の日々が増えるのです。しかも、健康のうちに楽しめる。この一年は、あとでお金を出しても絶対に買えないのですから、当たり前のことですよ。
「健康」「幸福」「富」を準備する以上の考え方には100%同意します。
(略)
つまり、日本人にとって人生は仕事のためにある━━━「life for work」なのです。
だから、会社は精神修養の場だとか、仕事を通して自己実現するだとか、そういうおかしないい方が、平気でまかり通ってしまうのでしょう。
しかし、これはどう考えてもおかしいと思いませんか。そもそも仕事というのは生活を支え、成り立たせるためにするものです。もっと極端ないい方をするなら、人はお金を稼ぐために働くのであって、仕事の意味はそれ以上でも以下でもありません。
だから、正解は「life for work(働くために生きる)」ではなく「work for life(生きるために働く)」。
逆にこういう価値観を他人事のように感じるなら、ワーカホリックの疑いがあると思います。この本は、そういう人にこそ読んでもらいたい良書です。
少し残念なのは、著者は既に60歳で定年を迎えて、
これから先が、まさに私の人生の本番、つまり「本生」なのです。もう二度と仕事というバトルゲームに戻りたいとは思いません。という意志を表明する一方で、実際には
突然、一切合財の仕事を辞めてしまうと、荷降ろし現象で死んでしまうかもしれないので、とりあえず個人事務所をつくって少しずつ仕事を減らしていくという「ソフトランディング作戦」を実践している途中であり、まだ完全リタイアの経験がないことです。リタイア後の人生こそが「本生」であると主張しても、著者自身の経験に基づくものではないと知れば、説得力は半減してしまいます。
スパっと辞めないのはいろいろ雑用が残ってるからですね。
返信削除人間関係を一瞬で切るって難しいですからね。
リリさん、コメントありがとうございます♪
返信削除なるほど、そういう事情もありますか。この方は元社長さんという要職だったことも関係ありそうです。