サラリーマンとして8年働いた後、起業家を経て、個人投資家(自称「リッチ投資家」)になった方の著書です。
2010年までに個人資産100億円の目標を達成予定と書いてあります。文字通り桁違いな金額なので、果たして普通の個人投資家の参考になる本なのだろうかと疑問に思いながら読みましたが、なかなか良いことが書いてありました。
たとえば、次のような意見には賛成です。
投資についての本当の知識とは、自分がどこまでリスクを許容できるかとか、どの程度のリターンを求めているのかを正しく知ることに尽きます。
ボクは講演会などで「失った時間はお金を積んでも取り戻すことはできない」という話をよくしますが、投資とはあくまで「幸せな人生を過ごすための道具=お金」を増やす手段であり、投資自体が人生の目的ではありません。
ボクは宝くじのことを「当たると3億円だよ 納税キャンペーン」と呼んでいます
「未来を予測したがる経済評論家やアナリスト」の言っていることや書いていることの9割は、すでに起こったことの分析であり、後付けで理由を述べているだけです。
繰り返しますが、信用できるのは、
世界全体が経済成長している
ということだけです。
飛行機に乗って窓から下を見れば、世界のどこにも国境はありません。そんなものは見えません。あるのは、あなたの頭の中にある世界地図の中だけです。
だから、自由を求め、幸福を求め投資をするなら、国境なんか考えてはいけないのです。
その一方、これは違うだろうと感じた部分も少なくありませんでした。
もちろん、知人に投資家がいて親切にアドバイスしてくれるのが最高です。ですが、そういった知人がいなければ、その時は証券会社の営業マンを投資の先生にしてしまえばいいんです。それは最悪の先生だと思います。
なんとなく「投資が怖い」と思う方が多いようです。しかし、本来、投資は楽しいもの。これは事実です。私は投資が怖いわけではないけど、だからといって楽しいかというとそうでもなく、普通に退屈なものだと感じます。
「投資が怖い」と思う人は、おそらくリスク許容度がかなり低い人なので、そんな人に投資をお勧めしてはいけないと思います。
株式売買において、損を一定の範囲内に収める「ストップロスオーダー」(損切り)は必須です。言うは易しの典型で、こんな安直な方法で利益が出たとしても、それはただの偶然です。長期投資においては「損切り」をはじめとする小手先のテクニックは、むしろ有害であると考えます。
損が出る時に10%の損に抑えておいて、利益が出る時に20%、30%儲ければ、誰でもトータルで利益が出せるはずです。
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