2008年10月10日

『若者はなぜ正社員になれないのか』



タイトルに偽りあり。
自称無職、職歴なしの著者個人の就職活動日記にすぎません。

その就職活動自体あまり真剣ではない様子で、面接で珍妙な受け答えをしてみたり、自分の返事一つで採用が決まる状況になっても断ったりした挙句、最後は
「変わろうと行動した結果、僕は変わらない今を選んだ」
と、あっさり就職活動終了宣言するという矛盾に満ちた行動が綴られています。

この結末を承知の上で読めば、ネタとして普通に楽しめる本かもしれません。

ところで彼は既に3冊も本を書いているのですから、無職じゃなくて立派な文筆業ではないかと。タイトルのおかげでそこそこ売れているようですし、内容はともかくその文才は、26歳の若者のものとは思えない非凡さを感じさせます。

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